皆様、今日は。
2023/1/9より東京から公演開始の舞台「宝飾時計」を見てきました。
結論から述べて、、、
最高でした!
演劇やミュージカルを見にいくのは好きで、たまにフラット見にいくのですが、初めてもう1度観に行きたいと感じるほどにいい作品。
何がそんなに良かったのか。言葉にすると難しいですが、一生懸命に綴っていこうと思います。
では、行きましょう。
高畑充希✖️根本宗子
今回の舞台は、高畑充希から根本宗子への依頼から始まった舞台だそうです。
子役時代から役者として生きるユリカ(高畑充希)はミュージカル「宝飾時計」の主演を19年間演じ続ける。30歳を迎える歳になり、自分の人生に迷う日々、自分の人生は誰のためのものなのか。彼女の歩む人生とは。
そういった話が展開されていきます。
根本さんは高畑充希から依頼を受けた際、高畑充希という人を想像し、その人が演じるに値するキャラクターを設定したと言います。
役者に対する当て書きとは異なり、しっかりと別でキャラクターを設定していますが、高畑充希のための物語といっても差し支えないでしょう。
それほどにキャラクターが高畑充希にマッチしているなという印象を受けました。
歌や衣装なども高畑充希の依頼で動いていたそう。高畑充希の高畑充希による高畑充希の為の舞台ですね。素晴らしかった。
過去と現在を行き来する圧巻の演技と演出。
基本的に話は現在をベースに進みます。その中で過去の回想シーンが多く盛り込まれているのですが、その行き来の演技の使い分けが本当にすごい!
現在の方が気持ち声のトーンが低く、大人っぽい印象の口調、それに対し子役時代は声のトーンを高くし、笑い方も幼い。
暗転もなく、一瞬のうちにキャラクターを使い分ける様は驚きました。違和感なく「今は子役」「今は大人」だと認識できました。
テレビで見るような回想シーンがありありと舞台で想像でき、本当に感動しました。
演技の使い分けを補助するように、過去に遡る際には照明の色を変えたり、舞台が反時計回りに回転したり、バイオリンの音をつけたり、そういった細かい演出により、よりわかりやすく場面転換を図っています。
演出家の人ってすごい考えてるんだなぁと圧倒されました。
キャラクターの立つ7人
高畑充希を含め、彼氏役を演じる成田凌、子役からママタレへと転身した小池栄子、歪んだ自信を抱えた伊藤万理華、空気の読めない後藤剛範、伊藤万理華の母役池津祥子、成田凌の子役時代小日向星一、おちゃらけプロデューサー八十田勇一。
それぞれのキャラクターがかなりクセが強く、一人一人に愛すべきポイントがあります。
正直全員推せる。特に後藤さん演じる小池栄子のマネージャー関はシリアスな場面で笑いを読んだりとかなりいいキャラしてます。こんな人間になりたい。
成田凌の演じる大小路は、優柔不断で自分じゃ何も決めれない。人の顔色を伺い、「ごめん」が口癖。自分自身がわからず、常に人を困らせ悩ませる存在でした。もう少し、「わからないなりに言葉にできるだろ!しなよ!」と本当にもどかしくなります。男ながら、この人の思考は理解できませんでした。
子役時代から母に過剰に期待され、歪んだ自信を身につけた伊藤万理華演じる杏香は、本当に腹が立つ。子役時代は鼻につくようなキャラクターでした。宝塚を目指し、挫折した後はその自信を抱えたまま引きこもりになってしまいます。歪んだ引きこもりとハキハキとした子役の演じ分けは正直7人の中で一番差がはっきりとしていて、わかりやすい。何度も急に切り替わる演出の中で、これだけ演じ分けられるのはすごいなと感嘆しました。
それぞれのキャラクターについて書こうと思えばいくらでもかけてしまうので、この辺りで。実際に見て頂ければ、より伝わると思います。本当にすごい。
高畑充希✖️椎名林檎
物語の終盤、本当に最後の最後に高畑充希のみを舞台に残して、歌が始まります。子役時代に演じたミュージカル「宝飾時計」のメインテーマの曲という設定です。
この歌が鳥肌&涙涙!会場中鼻をすする音が聞こえていました(笑)
この曲も高畑充希発信で椎名林檎さんが作詞作曲を務めています。
元々椎名林檎さんの曲は大好きなのですが、それを高畑充希が歌う…圧巻でした。
高畑充希の生歌を初めて聴いたのですが、めちゃめちゃ上手なんですね。高畑充希さん。綺麗な声、キャラクターを忘れず世界観を保ったまま歌う技術、どことなく感じる椎名林檎のような癖。
この舞台上に限っては椎名林檎本家を超えてくるのでは、、、
生歌でここまでゾワっときたことは初めてでした。あれだけでももう1度聴きたい…。
まとめ
衣装のこだわりや、キャラクター、音楽や、こちらの世界に話しかけてくる演出、笑いあり涙ありの展開、書こうと思うとどんどん出てきて止まらないので、この辺りで止めておきます。
なるべくネタバレにならないように書きました。これでどこまで伝わっているか不安ですが(笑)
当日券の販売もあるので、ぜひこれからでも会場に足を運んでみてください。地方公演もいくつかあるので。
これは見て損のない舞台です。しばらくは余韻に浸れると思うのでぜひ。
私もしばらく余韻に浸ります(笑)では、また!
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