健康のためにカフェインレスコーヒーにしたいけど、美味しくないって聞くしなぁ。
デカフェが美味しくないのには理由があります!
現在は美味しいデカフェも存在するので、美味しくなかった理由も含めて解説します!
デカフェコーヒーと聞くと皆さんどんなコーヒーを想像するでしょうか?
カフェインが入ってないコーヒー。薄い味わいのコーヒー。美味しくない。そんな声が聞こえてきそうです。私自身も4年前に働いてたカフェでデカフェコーヒーを飲み、とんでもなく薄くて、それ以来避けてきました。
しかし、近年デカフェ市場の伸びとともに、美味しくカフェイン除去できる技術が発達してきています!これはぜひ知って頂きたい!
デカフェの出来方から、美味しいデカフェの見分け方までまとめていきます。
そもそもデカフェが美味しくない理由
そもそも、なぜデカフェのコーヒーが美味しくないと言われているのか。
その理由は、カフェイン除去の方法にありました。
デカフェやカフェインレスのコーヒーを作るためには、出来上がったコーヒー豆からカフェインのみを除去する作業が必要になってきます。品種改良などでそもそもカフェインの含まれないコーヒー豆は現状の技術では作れないのです。
そのカフェインを除去する作業の際に、どうしてもカフェイン以外の成分も除去されてしまったため、薄かったり、パンチのない味わいになっていたのです。
また、以前は美味しいコーヒー豆のカフェインを除去するなんて勿体無い!という考え方も多く、値段を安価にするため、粗悪なコーヒー豆が使われてることもありました。
つまり、美味しいデカフェを選ぶには、高品質なコーヒー豆のアラビカ種で、ちゃんとしたカフェイン除去法をとっているものを選べば問題ないのです!
ではカフェイン除去法にはどんなものがあるのでしょうか?
有機溶媒抽出法
そんな美味しくないと思われるカフェイン除去法が有機溶媒抽出法です。
国内ではほぼ出回らないのですが、ヨーロッパなどでは使用されている所もあるのだとか。
この除去法は、コーヒー豆を名前の通り有機溶媒に浸し、カフェイン成分を除去していきます。その過程でカフェイン以外の成分も除去され、品質を損なってしまいます。
1900年頃のドイツで実践された方法ですが、当時から少しづつ有機溶媒の毒性が弱まり、多少なり良くなっていってるそう。とはいえ、薬剤にコーヒー豆が直接触れることになるため、健康への懸念は拭えません。品質も他の除去法と比較して大きく損なわれるそうです。
水抽出法
こちらは日本でもよく取り扱われていたデカフェの抽出法です。スイス式とメキシコ式がありますが、どちらも大差はありません。
こちらの除去法は、水にコーヒー豆を浸し、成分を抽出してきます。抽出した液体を有機溶媒フィルターで濾すことによってカフェインのみを取り除きます。
カフェインのみを取り除いた液体に残った成分を豆に戻して、乾燥させることによってデカフェの生豆が出来上がります。
有機溶媒抽出法と比較すると、カフェイン以外の成分を一度豆に戻す作業をしていることから、風味が損なわれにくくなっています。
有機溶媒に直接豆が触れることもないので、安全で日本でもよく使用されています。が、正直私はこの抽出法でも、味わいの損失は感じてしまうなという印象でした。
超臨海二酸化炭素抽出法
私がおすすめしたいカフェインの除去方法はこの方法です!
「超臨界」とは物質に圧力をかけ、温度を上げることによって、液体でも気体でもない状態にすることを言います。その状態の二酸化炭素は、気体の拡散性と液体の溶解性を併せ持ち、ほぼカフェインのみと反応して除去してくれるのです。
カフェイン以外の成分を取り除くことなく、デカフェ豆を生産できるので、品質としてはかなり高いものとなっています。
また、それ以外にも液体二酸化炭素抽出法もあり、こちらは超臨界より温度も圧力も低めの設定にしてあるので、コーヒー豆に余計な負荷をかけずに生成できると言われています。
個人的には両方飲みましたが、どちらも普通のコーヒーと大差ない味わいのコーヒーでした!
デカフェ豆を選ぶ際にはこの除去法かどうかを確認してみてください。間違いないと思います。
まとめ
デカフェ豆を選ぶなら、「超臨界二酸化炭素抽出法」か「液体二酸化炭素抽出法」がおすすめです!このどちらかなら間違いなく美味しいデカフェコーヒーが飲めます!
私自身ずっとデカフェへの疑いというか、不安感が拭えなかったのですが、最近この抽出法のコーヒーを飲み、価値観が変わりました。こんなに美味しくなったのか!と。昔の印象が酷かったから、その分感動できたのかもですけど…。
探してみると現在ではAmazonなどでも二酸化炭素抽出のデカフェが販売されています。
美味しいデカフェが広まり、コーヒーの楽しみ方が多様化していけば良いなと思います。個人的に寝る前に美味しいコーヒーが飲めるのがありがたい。
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。良きコーヒーライフを。
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