インドのコーヒーは日本ではあまり流通していませんが、世界的には生産量9位(2021年)を誇っています。
チャイやラッシーのイメージの強いインドですが、実はしっかりコーヒー大国なのです。
そんなインドのコーヒーの特徴はあるのか?歴史の部分も含めて解説していきます。
- インドのコーヒーの特徴
- インドのコーヒーの歴史
- インドの伝統的なコーヒー
- おすすめのインドのコーヒー
インドのコーヒーの特徴
インドのコーヒーの特徴はバランスの整った苦味と酸味と言われています。
個人的には少しのスパイシーさも特徴にある気はしていますが…。
アジア圏で生産されるコーヒー豆にはスパイシーであったりハーバルといった特徴が多いような気がしています。
インドは国土面積が約329万㎢と広大で、こちらも世界で7位の大きさを誇っています。
国土が広い分コーヒーの生産も広く行われています。
インド国内では南インドの部分がコーヒーベルトに属しているため、基本は南インドでコーヒーの生産が行われています。
品種
インドではアラビカ種とロブスタ種の両方が生産されています。
その中でもロブスタ種の方が生産量が多く、全体の約7割程度を占めています。
アラビカ種の中でも病害虫に強く品種改良された
- ケント
- カティモア
- S795
といった品種が育てられています。
とはいえ、インドのコーヒー豆はヨーロッパへの輸出が多く、日本への輸出は少ないため、国内で見ることは少ないのが現状です。
精製方法
インドのコーヒー豆はウォッシュドあるいはナチュラルでの精製が主流となっています。
ウォッシュドであればキレの良い爽やかな味わいが特徴的になり
ナチュラルであれば粘性を伴った甘さが特徴的なコーヒーになります。
また、これらとは別に「モンスーン・プロセス」なるものが存在します。
インド独自の精製方法で、モンスーン(偏西風)を利用し、コーヒー豆を乾燥させる方法です。
これにより独特の香りと苦味がコーヒー豆に付与されるのです。
等級(グレード)
インドのコーヒー豆のグレードはまず精製方法によって分けられます。
アラビカ種のウォッシュドであれば「プランテーション」
アラビカ種のナチュラルであれば「アラビカチェリー」
という形に分けられます。
その後スクリーンサイズ(豆の大きさ)や生産環境によってAA、A、B、C、PBというようにグレードが付けられます。
インドのコーヒーの歴史
インドにコーヒーが持ち込まれたのは17世紀のことでした。
イスラム教徒のババ・ブダンがイエメンからコーヒー豆をインドへ持ち出しました。
当時イエメンではコーヒー豆の持ち出しは厳禁となっていましたが、ババ・ブダンは禁を破り、コーヒー豆を盗んだのです。
そうしてインドにコーヒー豆を持ち帰ったババ・ブダンはコーヒーの栽培を始めます。
インドではそのコーヒーを育てた地を「ババ・ブダンの丘」と呼び、今でもコーヒー栽培が行われているとか。
サビ病の流行
インドでのコーヒーの生産は順当に成長していったわけではなく、一時期はサビ病によってガクンと生産量が落ちてしまうこともありました。
しかし、その流行によりコーヒーの品種改良が進みサビ病に強いアラビカ品種が生まれました。
その後もコーヒーの生産について国の後押しもあり、現在では世界9位の生産量を誇るコーヒー大国になりました。
インドの伝統的なコーヒー
インドの伝統的なコーヒーに「インディアンコーヒー」があります。
インディアンコーヒーとは、少量のコーヒーに砂糖とミルクを加えて泡立てたコーヒーのことです。
2つのカップを使用し、移し替える工程を何度か行うことで程よい温度帯のふわふわコーヒーが出来上がります。
私も飲んだことがないので味わいは分かりませんが、かなり甘いのがスタンダードな模様です。
作り方自体は簡単そうなので、気になる方はぜひやってみてください。
おすすめインド産コーヒー
国内大手コーヒーチェーン店である丸山珈琲さんではインド産のコーヒー豆も取り扱っています。
社長自ら現地へ赴き、買付を行うほどのこだわりようからわかるように品質は高いです。
そんな丸山珈琲さんが出しているインドのコーヒー豆、おすすめです。
まとめ
インド産のコーヒーの味わいは
- 苦味と酸味のバランスが良い
- スパイシーさ
の2点が特徴的です。
日本国内のカフェではなかなか見かけませんが、見かけた際にはぜひ試してみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。良きコーヒーライフを。
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