Qグレーダーってどんな資格?
コーヒーに関連した資格をとって、年収をあげたい
そんな人たちの悩みを解決する、Qグレーダーという資格について解説していきましょう。
コーヒー業界では最高難易度とも言われる資格の「Qグレーダー」ですが、厳密にはQアラビカグレーダーとQロブスタグレーダーの2種類あります。
今回はアラビカの方をメインに解説していきます。
- Qアラビカグレーダーの取得要件
- 資格取得のメリット・デメリット
- 最高難度の試験内容
Qグレーダーとは
QアラビカグレーダーもQロブスタグレーダーも求められる要素は変わりません。
豆の品種によって名前が異なっているだけです。
どちらの資格も、コーヒーの味わい、香りなどコーヒーの評価を下すことができる国際資格です。
国際コーヒー品質協会、通称CQI(Coffee Quality Institute)が認定を行っております。
国内ではSCAJ(日本スペシャルティーコーヒー協会)やSNOW BEANS Coffeeなどが試験の受付窓口となっています
国際資格なこともあり、全世界でコーヒーのことに関して一級の人だという認識を受けられます。
また、コーヒーに携わる人やバリスタで知らない人はいないと言えるほどの資格です。
その分試験難易度も高く、取得にかかる費用も結構します。
バリスタとしては挑戦してみたいおすすめ資格の1つでもありますね。
Qグレーダーの仕事
Qグレーダーとしての仕事は主にコーヒーの評価付けです。
コーヒーのカップをとり、味や香り、後味の長さ、ボディの質などを総合的に評価し点数をつけます。
ランダムに3名の審査員が選定され、アメリカスペシャルティー珈琲協会(SCAA)の定めた基準に則って評価します。
そこで高得点を得たコーヒーは「Q認証コーヒー」として高品質の証明を受けられるのです。
コーヒーの品質や評判、売上にも影響するため責任重大な役職と言えるでしょう。
試験概要
試験にかかる費用や、試験の日数などまとめて見ました。
受験資格 | 特に制限無し |
試験日程/内容 | 6~7日間の連続研修(試験も含む) 9科目19試験 |
受験料 | 190,000~300,000円 (開催地により異なる) |
申し込み方法 | SCAJ SNOW BEANS Coffee など |
合格条件 | 全試験に合格 (合格基準は非公開) |
更新頻度 | 3年に1度更新 |
受験資格に関しては制限はないものの、1週間程度すし詰めになり、研修と試験を行わなければならないので、それだけで受験へのハードルが上がりそうです。
それだけの時間休みを取るのは大変なので、学生の頃に挑戦しておけばよかったなと思います。
社会人になってからだと中々難しい…。
SCAJやSNOW BEANSさんから申し込み可能で、費用は最大30万円!これも中々。
1週間かけるのなら妥当とも言えますが、ハードル高いですね。
更新も3年に1回としっかりしているので、そこからも信頼度の高い資格であることが伺えます。
ハードル高い分、合格する人はコーヒーに本当に精通した人であると言えるでしょう。
資格取得のメリット
- コーヒー豆のクオリティ評価ができる
- コーヒー豆の仕入れに携われる
- 国際資格である
上記の3つが主に資格取得のメリットであるかなと感じます。
コーヒー豆のクオリティ評価ができる
クオリティ評価に関しては、仕事のメインにもなってきます。
コーヒーのカップを取り、味わいや香り、それぞれ点数をつけてスペシャルティコーヒーの認定ができるのです。
先述の通り、基準に関してはSCAAが定めていますが、この評価によってコーヒーの売れ行きに影響が出る責任重大な仕事です。
コーヒー豆の仕入れに携われる
Qグレーダーの資格を有していると、農園などに直接買い付けに行く際に有利に働きます。
コーヒー豆を直接買い付けに行った際は、「この人はちゃんとクオリティを評価してくれる人だ」と共通認識があるので、信頼され取引がスムーズになります。
とはいえこの点はコーヒー豆の買い付けに興味がある人に限られますが。
国際資格である
仕入れとも関係しますが、国際資格のため、海外でも通じる資格です。
どこの国に行ってもコーヒーのスペシャリストとして認めてもらえるので、海外へ向かう際には取得しておきたい資格でもありますね。
国内ではまだ300人程度しかQグレーダーはおらず、かなりレア度の高いおすすめ資格です。
また、国際資格のため海外でも資格の効力は発揮されます。
資格取得のデメリット
- 費用対効果が薄い
- 1週間すし詰め
- 更新がある
Qグレーダー資格のデメリットは主に上記3つが挙げられます。
バリスタとしてしか活動していない方など、コーヒー豆の買い付けに携わる人以外に対しての費用対効果は薄いです。
一般層への認知が低いため、「Qグレーダー」と言っても通じないことが多いです。
もう少し認知が広まれば、資格取得の効果が望めるのですが…。
珈琲鑑定士やコーヒーマイスターの方が、資格取得要件も緩和され、認知もあるので一般層への効果は高い資格と言えるでしょう。
また、資格取得のために1週間資格試験の場に泊まり込みになることが多いです。
試験会場と家が近ければまだ大丈夫ですが、そうでない方には少しハードルが高いかなと感じます。
私もそこがネックで踏み切れない…。
更新試験も少しめんどくさいです。
国際資格のため、更新試験自体もそれなりに難易度が高く、常に知識を更新していかなければなりません。
相当な珈琲好きか、海外農園へ買い付けに行く人にはおすすめですが、それ以外の人にはあまり必要にはならないかもしれません。
とはいえ、珈琲好きの間では認知もあり、難関であることも伝わるので、箔はつくでしょう。
まとめ
コーヒー最難関資格のQグレーダーについてでした。
難易度と共に、資格取得要件のハードルの高さを感じますね。その分取得している方はすごいなと思います。
自分もメリットデメリット関係なく、コーヒーに携わるものとして取得を目指したいおすすめ資格です。
ぜひ、取得費用や期間にハードルを感じない方は挑戦して見てください。
私もいずれ!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。良きコーヒーライフを。
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