ゲイシャってどんなコーヒーなの?
なぜ高値なの?
ゲイシャはその品質の高さや栽培の難しさ、希少性から高値で取引されています!
たまにカフェなどで見かける「ゲイシャ」と呼ばれるコーヒー豆ですが、他のコーヒー豆と比較すると1回り高値で販売されていることが多いです。
なかなか手を伸ばしにくいコーヒー豆ですが、その味わいは確かに高品質です。
どんな特徴があるのか、値段の理由など解説していきます。
- ゲイシャ種の名前の由来
- 高値の理由
- 味わいの特徴
ゲイシャとは
ゲイシャと呼ばれるコーヒー豆は、元々エチオピアの「ゲシャビレッジ」という農園で発見された品種です。ゲシャがさまざまな国に広まり、その過程でゲイシャへと名前が自然に変わっていきました。
当時から高品質なコーヒー豆として評価は得ていたそうですが、栽培が安定せず、市場に出回ることは少なかったようです。病気に弱く、標高も1,600m程度必要になってくることから、当時のエチオピアではあまり生産できなかったそう。
やがてゲシャのコーヒーが中米のパナマへと渡りました。現在ゲイシャ種で最も有名な農園といえばパナマの「エスメラルダ」農園でしょう。
エスメラルダ農園は標高1,600mほどに位置し、豊かな土壌と降雨量に恵まれた土地でした。また農園の方々も無農薬や手摘みなど丁寧な仕事で話題となっていました。
ゲイシャ種はエスメラルダ農園で栽培されるようになり、農園の方々の努力により収穫量が増え、市場に出回るようになりました。
ゲイシャショック
そうしてパナマのエスメラルダ農園で栽培されたゲイシャ種が脚光を浴びるようになる出来事がおきます。
それが2004年のコーヒー国際品評会でした。エスメラルダ農園の栽培したゲイシャ種がこれまでにない評価をうけ、過去最高額にて落札されたのです。この出来事はゲイシャショックと呼ばれ、ゲイシャコーヒーが世界へ知られる大きなきっかけとなりました。
2008年のコーヒー国際品評会では、1kg3万円程度で取引され、コーヒー業界では高値のコーヒーとして根を張っていきました。
ゲイシャコーヒーの味わい
栽培の難しさや希少性、品評会での評価だけで高値の取引が続いているわけもなく、ゲイシャ種のコーヒーの味わいは特徴的かつ高品質です。
パナマエスメラルダ農園のゲイシャ種はジャスミンのようなフローラルな香り、グレープフルーツやレモンを思わせるスッキリとした酸味が特徴です。その品質の高さを活かすために、浅煎りで焙煎しているところが多く、深煎りはあまり見ません。
それ以外のゲイシャも品質の高さは間違いなく、値段に差はあれど、高価でもあるので、その品質を全面に出すような浅煎り焙煎が多いのだと思われます。
深煎りにしてしまうと、酸味や香りの良さが、苦味に負けてしまうので…。ちょっと勿体無いですよね。
まとめ
ゲイシャ種のコーヒーは高値なため、なかなかカフェでも取り扱っているところは少ないです。
1杯あたりの単価も高くなってくるので、たまに贅沢するような感覚で探してみるのも面白いですね。以前ご紹介した市ヶ谷の「PASSAGE COFFEE」さんにはゲイシャ種もありますので、ぜひ足を運んでみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。良きコーヒーライフを。
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