コーヒーの抽出方法「浸漬法」と「透過法」それぞれの味わいの違い!

雑学

コーヒーの抽出は大きく2種類に分けられます。それが「浸漬法」と「透過法」です。
浸漬法はコーヒー粉をお湯に漬け込み抽出する方法。
透過法はコーヒー粉にお湯を注ぎ落とす抽出法です。

では、それぞれの抽出において注意すべき点や、味わいの差はどうなっているのか?
どの器具での抽出がどの抽出法と呼ばれているのか?
まとめて詳しく解説していきます!

この記事からわかること!
  • 浸漬法と透過法の違い
  • それぞれの抽出法に当てはまる器材
  • 抽出による味わいの差

浸漬法と透過法

コーヒーの抽出において、浸漬法(しんしほう)透過法(とうかほう)かの違いは重要なファクターになります。

浸漬法はフレンチプレスなどに代表されます。
コーヒー粉をお湯に浸して抽出し、じっくりと時間をかけて抽出する方法です。

対して、普段私がブログ上で使用するようなハンドドリップは透過法と呼ばれます。
透過法とはコーヒー粉にお湯を注ぎ落とすような抽出法のことをさし、比較的早く抽出できることが特徴です。

ざっくりとですが、透過法は3分程度で抽出できるのに対し、浸漬法は4~5分程度かかります。

抽出法による味わいの差

それぞれの抽出法によって出てくる味わいにも特徴が生まれます。

浸漬法の特徴

浸漬法であれば、じっくりと時間をかけて抽出を行うため、コーヒー豆が持つコクや甘みのような成分が出やすいです。
深煎り豆が好んで使用されることが多く、豆の油分などもお湯に溶け出してくるため、ボディは強い、けど舌触りは滑らかなコーヒーとなりやすいです。

注意点としては、豆の挽き目は少し粗めの方が良いでしょう。金属製のフィルターを通す場合が多く、粉が細かいとコーヒーの中に粉が入ってしまう可能性があります。
また、味わいをじっくりと出す意味でも中粗挽きの方が適しています。

透過法の特徴

透過法はお湯が落ちるスピードに任せた抽出になるので、比較的さっぱりとした味わいになりやすいです。もちろん焙煎の深い豆であればそれなりにコクや苦味もでますが、浸漬法と比べると弱くなりがち。それゆえに、浅煎り豆が好んで使用される抽出法ですね。

注意点は、お湯の注ぐスピードや位置によって抽出にブレが生じるため、器材によっては浸漬法よりテクニックを要します。また、早めの抽出となるので、挽き目は中挽き程度が良いでしょう。浸漬法と同じ挽き目にしてしまうと味が薄いと言ったことになってしまいます。

挽き目に関して詳しくは下記をご参照ください。

浸漬法の主な器材

浸漬法として使用される器材は

  • フレンチプレス
  • カッピング
  • 水出しコーヒー
  • サイフォン
  • クレバードリッパー

上記のものが主に挙げられます。他にもございますが、主要なものとして覚えておいていいものは上記のものでしょう。

クレバードリッパーとは、普通のペーパドリップの形をしているものの、ドリッパーのギミックでお湯を止めることができる器材です。普段ならお湯を注いだら、サーバーにコーヒーがすぐ落ちてきますが、ドリッパー上でお湯を止めて浸しておくので、浸漬式の分類になります。

これ個人的に結構好きです。楽です。

透過法の主な器材

透過法における有名な器材は

  • ペーパードリップ
  • エスプレッソマシン
  • ネルドリップ

上記3つです。例外として、マキネッタで淹れるエスプレッソも透過法の1種ですね。

家庭で淹れるドリップの多くはこの透過法かなと思います。ペーパードリップが日本では最も主流となっていますし、情報も多いので必然使い勝手も良いでしょう。

以前ご紹介したカリタのウェーブドリッパーもこの1つですね。

個人的には透過法の方が個性が出るような気がして好みです。

まとめ

透過法と浸漬法はコーヒーの基礎知識とも言えるほどなので覚えておいて損はないです。
とはいえ日常でそれほど使いませんが…。

知っておくことで、自身の抽出に幅を持たせたり、気分や好みの味わいを探しやすいかなと。
皆様のコーヒーライフの足しになれば幸いです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。良きコーヒーライフを。

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